雑談
どうも春原です。
色々書こう(iPadのレビューとか)と思っていたんですが、書こうとすると長くなりそうなので今回は雑談としてちょこっと書こうと思います。
Apple Pencilを買おうと思っていたんですが、(やたら高いし)それより後述する空気清浄機の方が欲しいということもあり、3000円くらいのスタイラスペンを購入しました。
書き心地は、悪くもないですけど良くもないです。Bluetooth接続するわけでもないのでそれなりに遅延もあります。
でも、メモアプリでそこそこ書くことは可能です。
iPadが紙のノートにまさるところは、図を大きく書いたり、部分的に切り貼りができるところです。紙のノートじゃ勿体無くてできませんね…
後々Apple Pencilも必ず導入したいと思ってるので、その時また別に記事を建てる予定です。
そして空気清浄機の話。
最近部屋でちょっと鼻がムズムズしていたこと、花粉の季節がもうすぐ来ることを踏まえて、自室に空気清浄機を導入しました。
パナソニックとシャープとダイキンで迷いましたが、結局ストリーマ機能とデザインに惹かれてダイキンに。
ダイキン 加湿 ストリーマ空気清浄機 空清~25畳 加湿~14畳 ワイヤレスリモコン付き ACK55U-W ホワイト
- 出版社/メーカー: ダイキン(DAIKIN)
- メディア: エレクトロニクス
(Amazonで買ったわけではないけど)
5千円プラスで一つ上のモデルを買うことも出来たんですが、6畳の自室にはオーバースペック気味なのと結構大きそうだったので、こちらのスリムモデルにしました。グリーン色を選びましたが、この色も気に入っています。
使い勝手としてはこれ、かなりいいです。
鼻も大丈夫ですし、寝起きに喉が乾燥することも無くなりました。
iPad 9.7(第6世代)を導入することにした話
どうも。春原です。
さて、今回は表題の通り学習用(と娯楽用)にiPadを導入することにしたので、休憩がてらに記事を書きたいと思います。
導入に至った経緯
僕は物理や数学をメインに勉強しているのですが、今までその計算をするノートを使用していました。裏紙などがあればいいんですが、そんなものは家に無い。
これが机の上のスペースを結構とってしまいます。それに計算のためだけにノートを使うのも何か勿体ない。さらに、外出時や保管時には嵩張ります。
そこで、スタイラスペンに対応した紙のノートの様に書けるタブレットの購入を検討しました。
(ついでに、スマホで細かい字や動画を見るより目への負担が軽そうという理由もあります)
候補は、
・iPad 9.7
・iPad Pro 9.7(初代)
・Huawei Mediapad M5 Pro
・Samsung Galaxy Tab S4
の4製品でした。
Tab S4以外は国内販売をしています。
iPadは専用スタイラスペンのApple Pencil(10000円程度)が別売り、M5 ProとTab S4はペンもタブレットに付属します。
実際に書いてみるとiPadの書き心地がいい
元々僕は今後Huaweiの製品を買おうとしていたこともあり、M5 Proを買いたいなと思っていたんですが、家電量販店で実際に書き比べたところ書き心地はiPadのほうが良かったです。
M5 Proは画面もきれいでかなりサクサク動作していましたが、M Penで書いてみてもやはり少し遅延を感じました。アプリによっても変わるとは思いますが、展示品にインストールされてたアプリをいくつか触ってみたところ、やはり一定の遅延を感じました。
逆に現行のiPadとiPad Proの書き心地の違いはあまり感じませんでした。
しかし、やはりProの方が液晶パネルと表面のガラスが一体化していることもあって見た目は綺麗ですし、遅延は体感でほぼ感じないレベルにありました。
正直リフレッシュレートが120Hzになったというのは、文字を普通の速度で書く分にはほぼ影響しないように感じます。
画面はどれも綺麗
画面は4製品とも2K近い解像度があり、どれもブラウザ閲覧や動画などを見る分には全く問題なさそうです。Tab S4に関しては現物を確認していませんが、YouTubeの動画で見る分には有機ELがかなり発色も良さそうで綺麗です。
ただ、それぞれ得意分野はありアスペクト比が違うため、iPadはブラウジングや電子書籍向き、YouTubeなどの動画閲覧はM5 Proが適しているようです。
結局コスパと書き心地でiPadを選択
M5 Proは2Kの解像度、4GBメモリに4スピーカーとKirin960というスペックにカバーとスタイラスペンがついて5万円。
初代iPad Proは4スピーカーにフルラミネーションディスプレイ、その他iPadには非搭載の機能が着いてで5万円強(整備済製品)。
それぞれコスパはかなりいいように思いますが、結局ノート代わりに利用する上で書き心地が重要なのでiPadを選びました。価格も3万円代だしね。
スピーカーは2つだけですが、これは別に所持しているJBLのBluetoothスピーカーを使うということで問題ないでしょう。
Tab S4は。。。iPadのコスパの良さと実機で確認できなかったこともあり、今回の購入は見送りました。
詳しいレビューなどはまた実機が手元に届いたら記事にしたいと思います。
それではまた。
中国にEMSを送った話
どうも春原です。
今週中国にいる友人にEMSを送ったので、ここにまとめておきたいと思います。
ネットには中国から日本へのEMSの情報は沢山あるのに、逆のパターンがあまり無くて苦労したので、今後中国に荷物を送る方の参考になれば幸いです。
相手の居る場所は湖南省の湘潭市
この辺。
海外に荷物を送るのは初めてだったので、確実に送るためにEMSを送りました。
EMSは世界中の郵便機関が相互に連携して取り扱う国際速達郵便のことです。
郵便物の中では最優先に取り扱われること、荷物の追跡ができることや、輸送中に内容物が破損した場合の補償(2万円分以上は別途支払が必要)などが特徴です。
荷物を海外に送る場合、EMS以外に郵便だと国際書留郵便、SAL便、船便などがあります。
郵便以外ですとFedExやDHLなどでしょうか。
FedExやDHLは時期によってはEMSよりも早く届くそうです。
それでは今回の荷物の輸送について見ていきましょう。
引渡しは12/23届いたのは12/28
事前に日本郵便HPで調べたところ、湖南省にEMSが届くには3日かかると記載されていましたが、実際は6日かかりました。
クリスマスシーズンだし、年末だし仕方ないね♂
というわけで最寄りの郵便局のゆうゆう窓口に日曜日の夕方に引渡ししました。
箱はゆうパックの一番小さな箱、
内容物はぬいぐるみ、化粧水、文房具です。
1kgを下回っていたので、配送料は1800円程度でした。
ここで、中国に荷物を送る場合に必要な物を整理すると、
- 荷物(雑に扱われることも多いようなので、丈夫な箱やテープなどで補強した箱推奨)
- EMS用ラベル(追跡にも使います。書く内容が細かいので、事前に下書きがあると便利)
- インボイス(中国に送る場合に必要です。日本郵便のHPでダウンロードするか、郵便局で貰えます。内容物と重量、価格を記載します)
以上になります。
ラベルの表記は基本的に英語かフランス語で記載してと書いてあります。僕の場合、内容物と自分の住所は英語、相手の自分の住所は漢字で書きました。
中国の住所は長い上に、漢字で書いたほうがかえって間違いが少ないだろうと判断したためです。(結局きちんと届いてよかった)
送り先の住所は、相手の国の人が読めれば大丈夫みたいです。
ちなみに、ラベルの内容物の英語表記はこちらから確認できます。
また、各国禁制品が違うので、事前に確認する必要があります。
僕の場合禁制品はありませんでしたが、化粧水のアルコール度数が25%を超えると飛行機に載せられなくて戻ってくるよと言われました。問題ないか事前に調べてラベルにその旨記載しておくとスムーズだと思います。
引渡し後の追跡の様子
EMSはラベルに記載されている、13桁のコードを入力することで追跡が出来る訳ですが、国内の宅配便や郵便のようにリアルタイムに近い形で反映されるわけではなく、数時間から数日かけてステータスの反映がされることもあります。
引渡しからずっとステータス更新がなくて、一週間以上経ってからいきなり「お届け済み」ステータスに更新された方もいるようです。
さて、僕は追跡に
の3サイトを使っていました。
結論から言うと、追跡には最後の17Trackを使うのが一番手っ取り早いです。
日本郵便と中国郵便の追跡に表示される内容は異なるのですが(配達元の国と配達先の国で表示内容が異なるらしい)、17Trackはその両方を一度に表示してくれます。
日本郵便の追跡の様子
中国郵便の追跡の様子
中国郵便HPは英語表記に変えることもできます。
ここで気になったのが、荷物が広州に到着したあと、一度長沙市に送られていることです。
マップにピンが3本立っています。
下から広州、湘潭、長沙ですね。
目的地の湘潭を通り過ぎて長沙を経由しています。
湖南省の省都は長沙市ですから、通関の出来る場所が長沙市しかなかったのかもしれません。
いずれにしても、最初に長沙市に届いてから結構スローペースで輸送されていますね。
最後に
最終的に通関でもインボイスをしっかり書いていたこともあってか、荷物を開けられることもなく無事に届いたようです。
EMSは早く届きますが、送る時期や送る国、内容物によって必要日数は大きく変わるようです。
次送るときはDHLかFedExを使おうと思います。その時はまた記事にしようと思うのでよろしくお願いします。
それではまた。
CANIVAS J29を買った話
久々に更新してワイヤレスイヤホンの話かよって感じですが許してください。
全くの素人なので音質の話などはできません。すいません。
購入しました。CANIVASのJ29です。
中華特有のAppleリスペクトの箱ですね。ちなみにAppleの箱ほど造りは精巧ではありません。
Amazonで7000円弱で購入しました。セール時は半額程度まで値下げされているようです。
開封
内容物は
・イヤホン本体
・充電兼収納ケース
・日本語説明書(特に日本語に不自然な点はない)
・サンクスカード(キャンペーン情報が記載)
・予備イヤーピース
・充電コード
以上です。
なぜCANAVISを選んだ
AppleやBOSE, Jabra, Sonyなど名だたるメーカーの高額商品が売れている一方で5000円以下の商品も存在するワイヤレスイヤホン業界。そこでなぜCANAVISを選んだという話ですが、
ネットでレビューを見てそこそこいい評価だったということと、5000円以上の物でないとある程度の信頼性が担保できないと考えたからです。
主な用途は電車や外出時に使うためそこまでの音質の良さは必要無いと考えたためでもあります。
(家にはAKGとKlipschがある)
CANIVAS J29のメリット
・充電量が表示される
このような形で充電ケースに充電量が表示されます。この充電量はケースに充電された量なので、イヤホンの電池残量はイヤホン表面のLEDライトの色と、携帯のBluetooth設定画面で確認できます。
他メーカーではあまり見られない特徴だと思います。一目でどれだけ充電出来たか確認できるので便利ですね。
・自動接続
一度ペアリングすれば、ケースから取り出すとすぐに接続されます。高額な物では当たり前の機能ですが、この価格帯でも自動接続できるのはありがたいです。
・イヤホンボタンが押下式
これは好みの問題ですが、クリック感がある押下式の方が押したかどうか確認できるので個人的にはメリットです。スタイリッシュさには些か欠けるかもしれません。
・低音と高音はよく聞こえる
いわゆるドンシャリというのでしょうか。低音のベースやバスドラムははっきり聞こえますし、高音のハイハットやギターもきっちり聞こえます。男性ボーカルやEDMが好きな方は満足できると思います。しかし、反対に中音域が弱い気がします。
・IPX6対応
今時のワイヤレスイヤホンはIPX7や8に対応しているので大したことはないかもしれません。
しかし、雨やシャワー、運動時の汗程度の使用には耐えられるというのは、通常使用では問題無さそうです。
ちなみにIPX7は水に落としても大丈夫、IPXは水の深い場所での使用に一定時間耐えられるという基準です。
・ホールド感はしっかり
とりあえず軽くランニングしたり跳んだりしてみましたが、ずれる様子も無くホールド感は良好です。
・遅延は無い
動画視聴やゲームの使用にも普通に使えます。電車内ではまだ使用していないので、後日追記します。
・片耳のみでの使用もできる
片方をケースにしまった状態で、もう片方のイヤホンだけを使用することもできます。車の運転中などに使えなくも…ない。需要はあるのか。
CANIVAS J29のデメリット
・電源オフにするとケースにしまう必要あり
イヤホンのボタンを3秒押下すると、イヤホン電源がオフになるのですが、そこからイヤホンのみで再起動できません。
ケースに戻す→取り出すという作業が必要になります。イヤホンの電源をオフにする機会はあまり無さそうですが、間違えでオフにしたときにケースに戻さないといけないのは億劫です。
・謎の断絶
一度携帯のBluetoothをオフにした状態で、ケースに戻さずにJ29を置いておいたところ、再びBluetoothをオンにしても右イヤホンしか反応せず、左イヤホンはボタンを押してもうんともすんとも言わない。ケースに戻すと充電中のライトは点灯する。取り出すとまた何も反応しなくなる。なんやこれ。
とりあえずトラブルシューティングに書いてあったケースをPCで充電する方法を試してみると直りました。
届いた直後に壊れたのかと結構焦りました。
Bluetoothをオフにする機会はよくあるので、今後も様子は見ていきたいと思います。
・中音域が弱い
上でも書きましたが、中音域が弱いです。つまり女性ボーカルや声の高い男性ボーカル(Queenなど)の曲だと、楽器の音の方が強調されてるような感じがします。
・音が遠い
音が遠いというか、音の空間が広いと言ったほうが正しいかもしれません。これ自体は悪くないのですが、これで女性ボーカル曲を聞くと迫力に欠けるかというか、耳から少し離れたところで音が鳴っている感じがします。
耳元でガンガン音が鳴るのが好きな人には向かないかもしれません。
・左耳だけ微妙にノイズが鳴る
音を鳴らしていない状態だと、微妙に左イヤホンからノイズが鳴っています。金属音が共鳴しているような感じなので、おそらく僕の個体の問題でしょう。
・使用中にイヤホンのLEDライトが点滅する
これ結構大きなデメリットでは。携帯と接続しているよってことを示したいんでしょうけど、他人から見たら耳がピカピカ光ってる人に他ならないわけで、結構気になります。夜道でも1人エレクトロニカルパレードです。消せないのかなこれは…
他のワイヤレスイヤホンはどうなんでしょうか。
まとめ
総合的に見ると、今のところは満足しています。
何よりコードの煩わしさから解放されたことが大きいです。これだけで家でも使用したくなります。これは革新的。
しかし、上記のような気になる点もあるので、しばらく使ってみてまた記事を書ければなと思います。
記事を書いた時点で聞いたアーティスト
・Avicii
・Bruno Mars
・David Guetta
・HY
・KYGO
・MKTO
・Sam Smith
・Taylor Swift
・Will.I.Am
・東京事変
説明会について①
どうも春原です。少し間あいてしまいました。
桃社の大阪での説明会がすでに始まっているようですね。
2000人エントリーか...前回記事にしたように採用人数が10人程度だとすると、一次選考の時点で倍率は200倍。大手並みの難関になりました。
参加した方の話によると、大学生はあまりおらず既卒の人が多数派のようです。
やはり、何かしらの理由で航大や自社養成を断念しなければいけなくなった人のエントリーが多いのかもしれません。
既卒が多いということは併願などはしないでしょうから、最終倍率も高くなりそうです。こうなるといかに一次と二次で点数を稼いで三次以降の面接で好印象を残すかが重要になりそうです。
僕が参加するのはもう少しあとになるので、詳細はまた更新します。
それではまた次回。
パイロットになるには
すごく陳腐なタイトルになってしまった。
どうも春原です。こんにちは。
今回は自分用としてもパイロットになるための進路の整理をしたいと思います。
あくまでエアラインパイロットへの進路について書きたいと思います。
日本人がエアラインパイロットになる進路として、
国内では現在この6つがメジャーになっていると思います。
個々についてメリットデメリットを考えたいと思います。
海外航空会社の自社養成(cadet pilot programme)については、国籍などの制限がある場合があるので今回は割愛します。
⑥に関しても、しばらく自衛隊で勤務する必要があること、エアラインに転職できる人員数も限られていることからここでは割愛します。すみません。
①国内エアラインによる自社養成
費用 ☆☆☆☆☆(実質負担なし)
難易度 ★★★★★
現在は青と赤と空のエアラインが現在実施しています。現在日本を飛んでいる大部分のパイロットは、この自社養成と後述する航空大学校出身者のようです。
☆募集要件
・青
・空
メリット
・正社員待遇
これが一番大きなメリットだと思います。要するにお給料を貰いながら訓練を受けることができます。当然ボーナスやその他福利厚生も受けられるわけで、他の進路に比べてこの点は大きなアドバンテージになりそうです。
・訓練修了時にエアラインの副操縦士になれる
これも大きなメリットだと思います。航空大学校も卒業した場合は多くの方はエアラインに就職されていますが、当然就職活動をした上で採用・入社になりますから100%エアラインのパイロットになれるわけではありません。(かなりの高確率でパイロットとして就職できるとは思いますが)
その点、一度訓練生になり無事に訓練を修了すればそのエアラインの副操縦士になることができるわけです。すごい。
さらに、赤と青の場合はフラッグキャリアですから待遇は折り紙付きで、比較的早く大型機に副操縦士として搭乗して飛ぶこともあるそうです。これは世界でもかなり珍しいパイロットのキャリアのようです。
・訓練費用がかからない
これも、他の進路に比べてかなり大きなメリットでしょう。パイロットの訓練費用は高額です。それを全て会社が払ってくれる上にお給料まで貰えます。これは神。
しかし、同時に後述するデメリットにも繋がります。
・訓練サポートが手厚い
赤や青のエアラインの場合、長年自社養成を行っているため訓練のサポートなどは手厚いと思われます。あくまで、海外で自費でライセンスを取得する場合に比べてですが。安心して訓練を受けられるというのは大いに価値があるでしょう。
デメリット
・副操縦士になれない場合もある
会社が訓練費を出している以上、訓練途中のチェックで合格するまで面倒を見るということはしないようですね。例えば2回チェックにフェイルしたら訓練中止とかあるようです。その場合は部署変えして事務総合職になるという話も聞きましたが、詳しいことは正直わかりません。その辺りは各社に問い合わせてみてください。
・しばらくはそのエアラインで働く必要がある
これは、デメリットになるかは微妙ですが、パイロットになったら海外エアラインに転職したいという人もいるかと思うので一応。
自社養成を実施している各社は副操縦士となった場合には、当然自社で働いてもらうことを想定しているので、数年間はその会社で副操縦士として働くことになるでしょう。
まあ、フラッグキャリアの副操縦士になった場合に転職したいという人はそんなにいないかもしれませんが。
・すぐに訓練に入れるわけではない
会社によるとは思いますが、訓練に入る前に地上勤務を1年~2年間くらいするそうです。ミス・パイロットというドラマでは、訓練生たちがグランドスタッフと整備を経験していましたが、実際には基本的にずっと同じ部署で地上勤務をするみたいですね。
ただ、航空大学校などから就職する場合でも、この地上勤務は半年以上はすることにはなるみたいですね。これは日本のエアライン独特の特徴のようです。
・選考倍率が高い
これを言ってしまったらおしまいですが、選考の倍率がとても高いです。数ある企業でもかなりの倍率です。100〜300倍以上になります。
ちなみに、就活シーズンになって初めて自社養成の存在を知って、ダメ元でちょっとエントリーした人が受かるパターンもあるみたいです。
②国内LCCによる自社養成
費用 ★★★★☆(ただし訓練手当・ローン有り)
難易度 ★★★★☆
今のところは1社のみがやっているのかな。上記の自社養成と分けたのは待遇などが異なるためです。この自社養成システムについては前に記事を書いたのでそちらも参照してみてください。
☆募集要件
・桃
メリット
・訓練中は社員になれる
身分としては契約社員となるようですね。同時に訓練手当として月額23万円を貰えるようです。この点は自費でライセンスを取得するよりも恵まれてますね。同時に保険などにも加入することにはなるようです。ただボーナスはありません。
・訓練用のローンがある
これはメリットにもデメリットにもなりますね。ただ、自費でライセンスを取得する余裕がない人にはありがたいシステムなのではないでしょうか。ちなみに、何かあって訓練が中止になった場合は、返済免除になるようです。
ちなみに訓練中は利息のみ返済して、副操縦士訓練生として雇用された場合全体を分割返済していくそうです。
デメリット
・訓練費用が自己負担
訓練費用は自己負担です。1300万円程度らしいです。そんなん無理!という人のために上記の訓練用のローンが設定されているわけですね。しかし、ローンということは借金ですからね。免許取れても借金は残る。パイロットになれることを考えると、人によってはそれほど苦ではないかもしれませんが。
・この会社の副操縦士になれるかはわからない
訓練を全て修了した場合、入社意思があればまた選考を受ける必要があります。この選考も必ず通過するわけではないでしょう。(基本的には採用するらしいですが)
③航空大学校
費用 ★★★☆☆
難易度 ★★★☆☆
安心と信頼の航空大学校。自社養成と並んでオーソドックスなルートですね。僕も2年前に受験しました(落ちたけど)。多分また挑戦します。
☆募集要項
メリット
・圧倒的な実績がある
長年日本のパイロットを輩出してきた実績とノウハウがあります。最近新規機材も導入されましたね。そのせいで学費上がったけど。
これって大きなメリットだと思います。日本の航空業界とも強固なつながりがありますから、訓練手法が時代遅れになるということもないでしょう。
・日本国内で訓練を行う
航空大学校には宮崎・帯広・仙台にキャンパスがあり、座学と実機の訓練を行います。自社養成では国内で訓練を行う場合もありますが、海外での訓練も行われます。日本国内で全て訓練ができるというのは、精神的に楽ですね。
・入学試験がある
試験はメリットと違うという突っ込みを受けそうですが、その内容の事です。一次選考が筆記、二次選考は身体検査、三次試験が面接です。
この筆記試験は完全に点数だけで合否が出るので、自分の実力で選考通過を勝ち取れるわけです。自社養成の選考は面接やGDなどがメインなので、面接官との相性や精神状態にも合否が左右されますよね。そういう意味で、自分が点数を取れれば一次試験は突破できるというのは非常にフェアだと思います。ちなみに一次選考の点数(正確には偏差値)は三次選考まで考慮されます。
・学費が比較的安い
最近学費上がったけどな!自費でライセンス取得する場合や②の自社養成に比べて訓練費はかなり安いです。比較してですけど。学費に加えて寮費や生活費を考慮しても500万円は切るでしょう。決して安くはないけれど、それでも相場よりは安いんです。
デメリット
・訓練中止がある
航空大学校は学費を納入して教育を受けるわけですが、訓練試験を何回もパスできなかった場合などは訓練中止になる場合もあるようです。その学生のためにずっと機材を使うわけにもいきませんし、他の同期とのカリキュラムにずれが生じます。そのためその場合には退学しなければなりません。
・必ずしも就職できるわけではない
そもそもパイロットも会社に所属するサラリーマンです。航空大学校生も就職活動をしてエアラインに入社してから副操縦士を目指します。この時に、希望とは違うエアラインに採用されるかもしれませんし、そもそも航空需要が少なくなっていれば採用されない可能性もあります。ただ、この場合はもちろん日本の多発限定事業用操縦士の資格は取得していることにはなります。
・全寮制
これは人によってはデメリットだと思い、こちらに表記しています。航空大学校に入学した場合約2年間の在学中は寮生活をすることになります。キャンパスの近くに住んでいるからといって自宅から通うことは出来ません。
しかし、同期と親交を深めたり、勉強をお互い助け合えるなどメリットもかなりあると思います。
④国内私立大学や専門学校の航空操縦科
費用 ★★★★★
難易度 ★★☆☆☆
数年前から私立大学が航空操縦学科でパイロットを目指す人も増えてきました。学士の肩書を貰うと同時にパイロットにもなれる。う~ん羨ましい。パイロットの資格を取得するための専門学校も日本には存在します。
☆募集要件
沢山あるのでここでは割愛。調べてみてください。
メリット
・大学で操縦を学べる
これがなによりのメリットでしょう。ある意味自社養成より羨ましい。4年間じっくりと腰を据えて操縦を学んで資格も取得していくのでしょう。大学も卒業した直後にエアラインに入社ですから、副操縦士になれる年齢も早い。ということは飛行時間も稼げる。
・偏差値がそれほど高くない
後述しますが、学費が高いので志望者や受験者数がそこまで多くありません。その関係もあり、全体的にそれほど偏差値が高くない気がします。総合的に見ると倍率や難易度は自社養成や航空大学校ほどではないんじゃないかな。どうなんでしょう。
デメリット
・学費が高い
これが一番大きなデメリットでしょう。機材費や海外などでの訓練費や人件費その他諸々を一大学で管理しますから、かなり学費は高いです。だいたい4年間で1200万~3000万円かかります。最近になって国と航空会社が協力して奨学金などを立ち上げましたが、それを使ってもまだ高いです。経済的に余裕がなければなかなか難しいかもしれません。
・歴史が浅い
これ自体がデメリットというよりは、例えば教育陣にノウハウがまだ足りていなかったりだとか、エアラインから見ると、航空大学校のようにOBが自社にいるわけでもないから、どれくらいのレベルの卒業生なのか分からないという点が問題なのかもしれません。
しかし、最近では就職実績もかなりよくなっているようですね。
⑤自費で操縦士ライセンスを取得する
費用 ★★★★★
難易度 ★★★★☆
航空大も自社養成も駄目だった場合、この進路を取る人も多いようですね。大抵の場合は海外でライセンスは取ることになると思います(訓練費が比較的安いため)。すごくチャレンジングな進路ですが、自費で免許を取得して今ではメジャーなエアラインで飛んでいる方も、ネットで調べるとたしかにいらっしゃいます。
☆募集要件
これもフライトスクールによってまちまち、取得できる免許も異なります。
費用に関してはフライトスクールの学費は座学授業料と、実機訓練の機材レンタル代+インストラクターの指名代という場合が多いようですね。
メリット
・自力でパイロットを目指せる
これはメリットなのだろうか...しかし、自分の都合に合わせて訓練をしていけるというのはメリットでしょう。それにいざエアラインに就職できた時の嬉しさはひとしおなんだろうなあ...
・訓練中止がない
自分で学費を払うわけですから、当然PPL(自家用操縦士)などのチェックに合格するまで追加の訓練を受けることができます。お金はかかりますが、心理的な安心感はありそうです。
・海外エアラインに就職できる
上記までの進路だと、数年間は国内エアラインで勤務することになりますが、この進路だと最初から海外エアラインに就職することもできます。
ただ、ビザが必須の国もありますので、その場合には永住権などを取得する必要があります。(未経験パイロットにビザを発給してくれる企業は少ないため)
(追記) 現地で就職するためには、それなりの時間とコネクション、ビザが必要になるようです。
そのため、基本的には海外でCPLなどの資格を得たあとに帰国して、日本の免許に書き換えるという流れが多いようです。
デメリット
・お金がかかる
海外のフライトスクールで現地の操縦士免許を取得することになるわけですが、フライトスクールの学費に加えて現地での生活費などもかかるでしょう。これは結構馬鹿にならない額になります。少なくともそれなりに貯金をしてからでないと厳しそうです。
日本で仕事をしながら時々休暇を取って、海外に渡航して訓練...という方法もあるみたいですが、それを許してもらえる会社ってどれぐらいあるんだろう。
・言葉の問題
海外で訓練を受ける上で言語の問題は常に必要です。他の進路でもインストラクターとの会話や座学でも英語は必要ですが、自費の場合はフライトスクールの入校から始まり、何から何まで自力でやる必要があります。頼る相手もいないですから英語力は必須です。
日本でエージェントを通じて訓練することも可能ですが、トラブルを避けるために事前に入念に調査した上でエージェントを選定することが重要でしょう。
お金の問題ともあわせて考えると、海外駐在中の会社員が勤務時間外にフライトスクールに通うというのが一番現実的...なのかな
それぞれのルートについて一長一短あります。
個人的に、現状で最速でパイロットになるという点と、パイロットになれる確度から考えると、私立大学の操縦科が一番いい気がします。ただ学費は高いですね笑
選考に通過してしまえば①の自社養成もかなり魅力的です。しかし、こちらもフェイルの可能性や入社選考が狭き門であるという側面もあります。
自分に適した道を探すことが重要ですね。
それではまた次回。
※今回もまた春原調べの記事です。ここは間違っているよとか、これ追加してほしいなどのご要望があればお気軽にご指摘ください。
ちょっと操縦士の免許について考えてみる
こんにちは。春原です。
連日の猛暑が大変だったのに今度は台風が来ています。速度が遅い台風だけに上陸しそうだけどしない感じで、少しでも便数を飛ばしたいLCCの運航部の方は大変かもしれません。
さて、前回LCCの自社養成について書きました。
Twitterでも話題には上がっていて、一番の懸念は2年後の入社選考で落とされることという話になりました。もし落とされたらローンとEASAのCPLとIRだけ残って無職…これはちょっとリスクが大きそうです。
同時に、訓練練度や航空業界の需要で採用人数を絞るという可能性もありそうだという話もしていましたが、2年間の訓練手当などの人件費も考慮すると、基本的には半分以上の訓練を終えた入社希望者は選考通過するのではという予測に至りました。(※ガバガバ予測です。前例もありませんし、説明会で詳細な話も聞いてませんからあくまで一個人の現時点での予測ということです。→追記︰基本的には通過させる予定のようです)
そこで気になったのが、もしその選考で落ちてしまった場合に他企業に副操縦士候補生として入社できるのか。
そもそもとして、パイロットの海外航空会社への転職はどのようになっているのかということです。
軽く調べたところ、多くの海外航空会社でFirst Officer(副操縦士)の要件として、
・飛行時間(場合によっては機種の指定あり)
・ICAOのATPL(定期運送用操縦士免許)
・航空英語能力証明
・航空身体検査適合
・無事故
企業によっては、
・航空業界での勤務年数
・大卒
が求められているようです。
今回は特にICAOのATPLという部分に注目します。
ICAOというのは国際民間航空機関のことで、2018年4月現在で192ヵ国が加盟している国際機関です。日本も1953年に加盟しています。
ICAOのATPLというのは、ICAO加盟国のATPLということを指しているのだと思われます。
つまり、ICAOに加盟している各国の航空局が発行したATPLの資格が必要ということです。
では、日本の場合はこのATPL(定期運送用操縦士)の資格というのはどのタイミングで取得するかというと、機長として運航するために必須ということもあり、機長昇格の際になるようです。
つまり日本国内においてはATPL=機長だけが持っているというような形になるのかな
では、副操縦士が海外転職したい場合に、機長昇格に先駆けて自分で日本のATPLを取得することは出来るのでしょうか。
これも難しそうです。というのも、日本のATPLは航空機の型式ごとに発行されているようで、機長としての飛行時間も要求されるためです。
機長昇格訓練をしていなければ難しそうですね。
では海外の場合はどうか。
通常は副操縦士となる前にATPLを取得するようです。
副操縦士の募集要件にATPLが要求されてるのもそのためでしょう。
取得の基準も例えばFAA(米国連邦航空局)のATPLなどは学科、飛行時間、計器飛行、CPLなどが中心で、特定の機種での機長としての飛行時間は要求していないようです。
(追記:新型ウイルス以前の航空需要が強い時期にはフライトタイム+CPLで米国のリージョナルなどは採用を行っていたようです。ATPLの取得費用は会社が支払うというような形式だったそうな。)
うーん。日本のATPLの基準が国際標準より厳しいみたいです。安全のために仕方ない気もしますが、航空業界で国際標準と違うというのも国内パイロットにとってはつらいところかもしれません。
つまり、日本で勤務している副操縦士がATPLの資格を取りたい場合は、外国で飛行時間などを証明して学科を受けるという形になるのではないでしょうか。
副操縦士であればできるかもしれません。
一方で、EASAのCPLの資格だけでは、ATPLの資格を取るためにさらにフライトスクールで飛行時間を貯めたりする必要があり、更にお金がかかりそうです。
話が込み入ってきましたがまとめると、もし副操縦士あるいはEASAのCPLとIRのみを取得している訓練修了生において、
海外航空会社に転職したい
・副操縦士
海外でATPLを取得していれば可能
・訓練修了生
自費で飛行時間を貯めてATPLを取得すれば可能かもしれない
国内航空会社に転職したい
・副操縦士
問題無し
・訓練修了生
JCABのCPLとIRに書き換えを行えば可能。しかし、航空会社での飛行時間などが要求されるケースもある。
追記:JCABに書き換えを行った場合は多発限定のCPLとなるため、機種ごとの飛行時間が求められる場合は厳しそうです。また、書き換えを行う際に事務手続だけでなく、認定フライトスクールで実地飛行が必要になるそうです。更に、この書き換えにそれなりに高額な費用がかかるようです。
という感じになりそうです。
いずれにしても、やっぱり2年後選考で落とされるとその後厳しい展開が予想されます。
本当に何人くらい残すつもりなんだろう…気になりますね。説明会が待ち遠しいです。
追記:ATPLと航空身体検査の証明はセットになるようです。例えば、FAAのATPLなどを取得して、海外航空会社にアプライした場合はFAAの航空身体検査の適合証明を提出する必要があります。
それではまた次回
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